シアターリミテ|京都を拠点に活動する演劇集団
第24回公演※終了しました
『オリーブの樹。そして ハトが戻る日。』
おかげさまで、無事千秋楽を迎えました。
たくさんの方にご来場いただき、
本当にありがとうございました。
リミテは次の公演に向かってまた走ります!
『それから7日待って再びハトを箱舟から放した。
ハトは夕方になって彼の元に帰ってきた。
見ると、その嘴には、オリーブの若葉があった。
ノアは地から水が退いたのを知った。』
リミテが取り組んできた春公演
「あかるい牧場」「Do・P・Pu・N」に続く、原発戯曲第3弾。
地域の振興を信じながら、
震災に巻き込まれた電力会社の社員家族の目線から、
8年目の3.11を見つめる。
Cinematographer:Masami Kikuchi
作品概要Story
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「オリーブの樹。そして ハトが戻る日。」
作・演出 長谷川 源太
出演:本庄 ひとみ/山本 直之/長谷川 源太/谷田 昌蔵(グループ橋)/郷 加寿美
舞台監督:西川 健一 照明スタッフ:渡辺 佳奈 音響スタッフ:道野 友希菜 制作:シアターリミテ公演日
2019年3月1日(金)〜3月3日(日)
会場
スタジオヴァリエ
あらすじ
東日本大震災から8年後のフクシマ。 主人公のリョウコは、家族で東電やその関連会社に勤めてきた。 震災で仮設暮らしを余儀なくされたリョウコは、日常的に嫌がらせを受ける中で、 細々と、復興のオリーブ栽培に携わる。 ある日、その取り組みが地元の新聞記者に取材され、彼女の男関係が暴露されてしまい、 再び彼女の人間関係に波風が立っていく。 東電の社員やその家族にとって、あの3.11は何だったのか。 ぶつけようのない怒りと悲しみを淡々と描く。
みどころ
原発3部作を標榜しながら、原発や被災地をある意味正面からは描かず、 そこに生きる女たちのしたたかさを描きながら、終わらない震災と 生き続ける人間のバイタリティーを浮き彫りにする意欲作。 行間の間がどこまで観客に伝えることができるか。 今のリミテのチャレンジでした。
源太拝
- 女が、友人の女に憧れ、独占欲を抱いたがゆえに、彼女を陥れることを画策する。
- しかし相手の女は、策中に嵌りつつも、それに動揺することなく、むしろ陥れた女をあざ笑う。
- 相手の女は父親と娘が東電社員であり、震災で加害者呼ばわりされてきた。
- 積み上げることに疲れた女は、未来のある幸せを選ぼうとはしない。
- ただ、したたかに生き続けようとする。
ミニシアターのような独立性と表現性の高い舞台を追求。
社会人劇団として、同年代の大人の観劇に耐えうる社会性と娯楽性を追求した舞台を目指しています。
一見分かりやすそうでありながら、すべては分からない。
映画で言えばシネコンのような大衆的なものではなく、
ミニシアターのような独立性と表現性の高い舞台を追求しています。
シアターリミテ 主宰 長谷川 源太