シアターリミテ|第25回公演「カミと蒟蒻」
第25回公演※終了しました
『カミと蒟蒻』
おかげさまで、無事千秋楽を迎えました。
たくさんの方にご来場いただき、
本当にありがとうございました。
「僕は生きたい 生きて再び この京都に帰ってきたい だから死ねないのです」
終戦間際の昭和19年10月25日。
逼迫する戦況を逆転するため神風特別特攻攻撃隊が体当たり攻撃を開始した日。
大本営は起死回生の秘密兵器、風船爆弾の放球を企てた。
材料は和紙と蒟蒻糊。
そして、その製造を担ったのは勤労動員された女子学生だった。
2016年に初演し、各方面から好評を得たオリジナル舞台の再演。
今回は風船爆弾を製造した京都と、放球の地、茨城県で初めてのツアー公演開催。
劇団員は、75年前の当時を想起し、自らの身を舞台に晒すことができるのか。
『カミと蒟蒻 予告編』
Cinematographer:Masami Kikuchi
作品概要Story
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「カミと蒟蒻」
作・演出 長谷川 源太
出演:本庄 ひとみ/山本 直之/長谷川 源太/郷 加寿美
舞台監督:西川 健一 照明スタッフ:渡辺 佳奈 音響スタッフ:道野 友希菜
デザイン:松井 栄里、中村 千恵 美術衣装:相田 春香 制作:シアターリミテ
制作協力:柴崎 真由 小島 謙一 佐藤 信郎(演劇事務所’99)みどころ
3年前の初演では、各方面から高い評価を頂いた本作。
特にあの時代を生きてこられた年配の方々は、複雑な想いで作品を鑑賞されたようだ。
実際、この作品を制作するために、風船爆弾製造に携わった元女学生の方に取材を受けていただいた。
紙と蒟蒻で、本当に戦況を逆転できると思ったのか?
「単純に信じてしまったのね」
笑顔で答えていただいたのことが、妙に脳裏に焼き付いた。
あの風船爆弾が放球された昭和19年から、今年で75年。
昭和から平成。そして新しい元号を迎える。
この3年の間に、あの元女学生の方もお亡くなりになった。
遠い記憶になっていくあの狂信性を、私たちの劇団は、観客の皆さんとどこまで追体験できるのか。
それも、風船爆弾を作った京都と、それをアメリカに向けて放った茨城の地で、リアルなドラマとして再現できるのか。
私たちリミテの夏休みの宿題です。
是非、京都公演は東山青少年活動センター、茨城公演は水戸の稽古場風にお越しください。後援
京都府、京都市、茨城県、水戸市
助成
公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団
京都市芸術センター制作支援事業
ミニシアターのような独立性と表現性の高い舞台を追求。
社会人劇団として、同年代の大人の観劇に耐えうる社会性と娯楽性を追求した舞台を目指しています。
一見分かりやすそうでありながら、すべては分からない。
映画で言えばシネコンのような大衆的なものではなく、
ミニシアターのような独立性と表現性の高い舞台を追求しています。
シアターリミテ 主宰 長谷川 源太